🔲 ハイパーフロアの原理
コンクリート下地面に何も塗らない、貼らない仕上げが、土間金コテ押さえです。
ハイパーフロアはこの土間コンクリート床を研磨した仕上げとなります。単なる土間押さえとハイパーフロアの違いは、コンクリート表面に金コテで抑え込まれたレイタンス※等の脆弱層をそのまま仕上げとするか、この脆弱層を研削し強化剤を浸透させ研磨仕上げの床とするかの違いにあります。
コンクリートは「セメント・砂・砂利・水」の混合体で、表層部分を拡大すると、コンクリート層(セメント・砂・砂利を全て含む)本来のコンクリート層と、モルタル層(セメント・砂を含み砂利は無い)普通1~3mm程度の厚さの砂利を含まない層で、この層があるから仕上げ押さえができます。このコンクリート層とモルタル層は本来の強度が発揮されます。
しかし、表層はセメントペーストとレイタンス※が混ざり合った層で、普通は1mm以下ですが、打設したコンクリートが柔らかく、浮き水の多い部分には、この部分が厚くなります。
この部分が脆弱で強度の低い部分です。
※レイタンスとは、フレッシュコンクリート中のセメントの主に石灰石よりなる微粒子や骨材の微粒分が、ブリーディング水(ブリージング水)とともにコンクリートの上面に上昇して堆積した、多孔質で脆弱な泥膜層のこと。必要以上の加水が行われた場合には特に発生しやすい。レイタンスの存在は表面を金コテなどで削ってみることで容易に確認される
ハイパーフロアー
🔲 ハイパーフロアの特徴
1. ケイ酸液剤をコンクリートに塗布することにより、コンクリートの中にある水酸化カルシウムと 反応を起こします。
2. 本反応により、ケイ酸カルシウムがつくられ、その構造により床面表層強度と耐消耗性が大幅に 向上します。
3. ケイ酸カルシウムの構造とダイヤモンドツール研磨の組み合わせにより、次の利点を得ることが できます。
●床面から埃が出ない
●タイヤ跡の付きにくい床面
●表面張力が上がることにより、方面の吸収がより低い傾向に
●平滑な光沢により、魅力が大幅アップ
4. 表面保護剤ハイパーガードの塗布により、油、酸などに対して耐性が向上します。
5. ハイパーガードの塗布により、下記の利点を得ることができます。
●被覆塗膜ではないため、剥離などの心配がない
●コンクリートの呼吸を阻害しない
●コンクリート本来の色(味)を強調
🔲 施工例
・住宅
・商業施設
・公共施設
・産業施設
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